
歯周組織検査とは
歯周組織検査は、それぞれの歯にどれだけ支持が残っているかの記録です。すべての歯の同じ6点を測り、見つけたことを書き留め、次回来院時にも繰り返すことで、2回の来院を比較できるようにします。安定した口腔とアタッチメントを失いつつある口腔を見分けられる唯一の方法です。どちらも同じように見えることがあるからです。
1つの数字ではなく6か所
各歯の頬側に3点、舌側に3点。深い部位が1か所で浅い部位が5か所の歯は、全周が深い歯とは別の問題です。
全顎で192か所
32歯にそれぞれ6か所。だからこそ速さより順序が大切です。1か所飛ばすと、後からそこが健康だったのか見落としたのか分からなくなります。
比較こそが目的
1枚のチャートは今日を記述します。同じやり方で採った2枚のチャートは、治療が効いたかどうかを示します。来院ごとに方法が変わる検査は比較できません。
記録する6項目
どの歯周チャートもこの6項目からできています。略号は紙でも画面でも同じで国際共通なので、チャートは医院から医院へ渡せます。
- ポケット深さ(PD)
- 歯肉縁からポケット底までをミリメートルで。1から3は健康です。4以上から注意して見ることになります。
- 歯肉退縮(REC)
- 歯肉縁がセメント-エナメル境からどれだけ離れているか。歯根が露出していれば正の値、歯肉が境より歯冠側にあれば負の値です。
- プロービング時の出血(BOP)
- 部位ごとに、印を付けるか付けないか。活動性の炎症を示す最良の指標であり、治療後に真っ先に下がるべき数値です。
- プラーク(PLQ)
- 部位ごとに、あるかないか。出血と同じやり方で記録し、あわせて読みます。見つかる出血の大半はプラークで説明がつきます。
- 動揺度(MOB)
- 部位ごとではなく歯ごとに、0から3の尺度で評価します。ポケットの深さではなく、歯を支える骨がどれだけ残っているかを反映します。
- 根分岐部(FURC)
- 複根歯だけ、根が分かれる部位で。プローブが根の間をどこまで通るかで評価し、しばしば治療方針を変える所見になります。
全顎を記録する手順、紙でも画面でも
多くの教育機関が教える順序であり、このツールが従う順序でもあります。毎回同じにしておけば、チャートは前回と比較できるようになります。
- 01
まず用紙を整える
プローブを持つ前に、患者名、日付、記録者を記入します。日付のない用紙が後から出てきても、使える情報は何も残っていません。
- 02
1つの歯列区分から始めて飛ばさない
右上から左上へ、次に左下から右下へ、というのが一般的な経路です。どの経路かよりも、常に同じ経路を使うことのほうが大切です。
- 03
プローブを歩かせる、点で測らない
プローブを歯根に沿わせたまま歯のまわりを歩かせ、片側3つのゾーンそれぞれで最も深い値を記録します。1歯につき6つの数字です。
- 04
退縮はセメント-エナメル境を基準に読む
セメント-エナメル境を見つけ、そこから歯肉縁までを測ります。歯肉が境より歯冠側にあるときは負の数として書きます。
- 05
出血、プラーク、排膿を記す
1歯群をプロービングしたあと、数秒おいてから出血を判定します。早すぎると出血なしに見えますし、出血はいちばん見落としたくない所見です。
- 06
動揺度と根分岐部で締めくくる
どちらも部位ごとではなく歯ごとなので、6か所の測定に混ぜるより、最後にまとめて一度で行うほうが速く済みます。
- 1B1828
- 2P1828
- 3B4838
- 4L4838
紙で記録されますか。6行すべてが罫線で引かれた無料の印刷用紙があります。A4とUSレターに対応。メールアドレスもアカウントも不要です。
記入済みチャートを声に出して読む
数字だけではほとんど学べません。これは所見を説明つきで記録した口腔で、同じチャートを開いて何でも変えられます。
- 退縮2 mmを伴う7 mmのポケット
- 失われたアタッチメントは7ではなく9 mmです。退縮をポケット深さに足して臨床的アタッチメントロスを求めます。これが損傷を表す数値です。
- 浅い部位での出血
- 出血する3 mmの部位は今日炎症を起こしています。深さはすでに起きたことを、出血は今起きていることを教えるので、2つをあわせて読みます。
- 下顎大臼歯のII度根分岐部病変
- プローブが根の間を3分の1以上通り抜けます。周囲のポケット深さが何を示していても、これだけで方針が変わるのが普通です。
測定値が入った状態で無料ツールが開きます。何も保存されないので、好きなだけ変えてください。
白紙のチャートで好きなだけ練習する
無料チャートはアカウント不要で何も保存しないので、手順を体に覚えさせるのに安心な場所です。値を入力すると自動で次の部位へ進むので、順序を見失いません。
クリックせずに入力する
数字を入れるとチャートが進みます。矢印キーで手動移動、Backspaceで消去、1に続けて数字を打つと10以上を入力できます。
出血、プラーク、排膿
B、P、Sがそれぞれの行に印を付けます。同じキーをもう一度押せば印が消えるので、打ち間違いは痛手になりません。
どちらの歯式でも
チャートの上でFDIとUniversalの1から32の方式を切り替えられます。書き出しは表示中の方式に従います。
授業で使う
検査は反復で身につきますが、いつもの壁は、練習用ソフトが始める前からライセンスとログインを求めることです。
- 配るものがない
- チャートはアカウントもインストールもライセンスもなしにブラウザで開きます。学年全員がリンクを開いて1分以内に記録を始められます。
- 1つのリンク、同じチャート
- 記入例はリンクとして渡せます。開いた人それぞれが自分の編集可能なコピーを受け取り、変更が他の人に届くことはありません。
- 実習台には紙を
- 印刷用紙は無料で、透かしもメールアドレスも不要なので、誰かに何かを頼まなくても授業のために複写できます。
チャートに出てくる言葉
- ポケット深さ(PPD)
- 歯肉縁から歯肉溝またはポケットの底までの距離をミリメートルで表したもの。1から3ミリメートルであれば概ね健康です。
- 臨床的アタッチメントロス(CAL)
- ポケット深さに退縮を足したもの。歯肉ではなく歯の固定した目印から測るため、歯肉のように動きません。
- セメント-エナメル境(CEJ)
- エナメル質の歯冠が歯根面と接する線。すべてのアタッチメント測定の起点となる固定した基準です。
- 歯肉退縮
- 歯肉縁がセメント-エナメル境からどれだけ離れて歯根を露出させたか。歯肉が境より歯冠側にある場合は負の数で記録します。
- プロービング時の出血(BOP)
- 軽くプロービングしたあとに部位が出血するかどうか。部位ごとに有無で記録し、炎症が活動しているという最も早い徴候です。
- 排膿
- ポケットから押し出される膿。部位ごとに記録します。頻度は高くありませんが、中等度のポケット深さより重い、活動性感染の徴候です。
- 根分岐部病変
- 複根歯の根の間の骨吸収。プローブがその間の空隙をどこまで通るかで評価します。
- 歯の動揺
- 圧をかけたときに歯がどれだけ動くか。歯ごとに0から3で評価します。ポケット深さではなく残存する骨の支持を反映します。
よくある質問
- 歯周組織検査とは何ですか。
- それぞれの歯にどれだけ支持が残っているかの記録です。すべての歯のまわり6点を測り、出血、プラーク、動揺度、根分岐部を記録し、その後の来院でも繰り返して結果を比較できるようにします。1枚のチャートは今日を記述し、2枚のチャートは何かが変化しているかどうかを示します。
- 紙で歯周組織検査を行うにはどうしますか。
- まず患者名と日付を記入し、それから毎回同じ順序で歯列区分ごとに進めます。各歯のまわりでプローブを歩かせ、片側3つのゾーンそれぞれで最も深い値を記録し、次にセメント-エナメル境からの退縮、次に出血とプラーク、最後に歯ごとの動揺度と根分岐部を記録します。当サイトには6行すべてが罫線で引かれた無料の印刷用紙があります。
- 歯周チャートの数字は何を意味しますか。
- 主となる行はミリメートル単位のポケット深さで、1から3が概ね健康、4以上は注意が必要です。その隣の行はセメント-エナメル境からの退縮です。2つを足すと臨床的アタッチメントロスになり、これが実際にどれだけ支持が失われたかを表す数値です。
- 全顎の検査にはどのくらいかかりますか。
- 全顎は192か所なので、最初のうちは時間がかかります。順序が身につき、記録役がもう一人いれば、だいたい5分から10分に落ち着きます。画面で記録すれば書き取りの手間が省けます。入力した値が自動的にカーソルを次の部位へ進めるからです。
- 歯周組織検査はどこで練習できますか。
- 当サイトの無料チャートで練習できます。アカウント不要で何も保存せず、好きなだけ再読み込みできるので、壊れるものはありません。このページには開いて編集できる記入例もありますし、紙で練習したい場合は白紙の印刷用紙もあります。
- アカウントは必要ですか。
- 記録にも、サマリーの閲覧にも、PDFの書き出しにも不要です。いずれも無料かつ匿名で、何も保存されません。無料アカウントを作ると保存患者が使え、来院ごとの患者のチャートを比較できます。匿名ツールは何も保持しないため、これはできません。
- 正常なポケット深さはどのくらいですか。
- プロービング時の出血がなく1から3ミリメートルであれば、一般に健康とみなされます。4から5ミリメートルは治療が必要なポケットを示唆し、6以上は通常「深い」と表現されます。ただし深さだけがすべてではありません。浅くても出血する部位は炎症を起こしています。
- 歯科衛生士の学生に向いていますか。
- はい、よくある使い方です。ライセンスもインストールもアカウントも不要なので、クラス全員が同じ記入例を開いて各自のコピーを編集できます。印刷用紙は透かしがなく、実習台での練習のために自由に複写できます。